平石クリニックの電話取材の第二弾です。
(平石クリニックの電話取材第一弾は妊婦さんのふりをして電話相談です。)
認証外施設で行われる、基本検査(13・18・21トリソミー)以外の染色体や微小欠失の検査精度――。
大学病院で遺伝カウンセラーとして働く立場から、以前からずっと気になっていたこのテーマについて、今回平石クリニックより取材の機会をいただきました。
実際に多くの妊婦さんが不安に感じやすい「基本検査以外の検査精度」や「美容外科での検査」について、率直に質問しています。
- 13,18,21トリソミー以外の検査精度について
- 提携院に美容外科・皮膚科が多い理由
- 他施設と平石クリニックの違い
NIPTを検討中のあなたにとって、“医療者視点でのリアルな問いかけ”が詰まった一記事になっています。
ぜひ参考にしてください。


大学院で遺伝について勉強し、認定遺伝カウンセラーを取得した学会認定NIPTカウンセラー
300組以上のご夫婦にNIPTカウンセリングを実施
助産師・看護師・ジェネティックエキスパート | 2児の母
タイトル | ![]() 平石クリニック |
検査費用 | 198,000円(税込)〜 |
検査週数 | 妊娠6週〜 |
検査結果 | 最短2日 |
遺伝相談 | 認定遺伝カウンセラーによる相談 検査前後いつでも無料 |
羊水検査料金の保証 | 全額保証 |
公式HP | 詳細を見る |
認定遺伝カウンセラーの利用率について
学会が認証外施設(無認可施設)に対して否定的な理由の一つに、検査前後の遺伝カウンセリングが十分に行われていない点が挙げられます。
平石クリニックでは認証外施設としては珍しく認定遺伝カウンセラーの無料電話相談を行なっています。
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一般的に、1時間5,000円~10,000円で遺伝カウンセリングを行ないます。何度でも無料で相談できるのは平石クリニックの大きなメリットですね。
そこで今回は、平石クリニックにおける遺伝カウンセラーの利用率について、担当者の方に伺ってみました。
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平石クリニックでNIPTを受ける人の何割が遺伝カウンセリングを受けていますか?



陽性だった方の8割くらいが遺伝カウンセラーに電話相談しています。
検査前だと約2-3%、NIPTを受けて陽性だった人の約80%の人が平石クリニックで認定遺伝カウンセラーに電話相談するそうです。
- 検査プランの選択の悩み(専門家にくわしく聞きたい)
- 陽性の場合のフォロー
正直なところ、遺伝カウンセラーと検査前にしっかり相談する人がもっと増えてほしい…と、少し残念に思いました。
とはいえ、もともとNIPTを受けると決めている方の中には、時間がかかるカウンセリングをあえて希望されない方も少なくありません。
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実際に私が病院で検査前カウンセリングを担当していても、8〜9割のご夫婦は「説明書だけで十分なのでは…?」と思うほど、遺伝カウンセリングを必要とされないと感じています。
また、平石クリニックでは電話担当者の対応力がていねいで、ここで満足して認定遺伝カウンセラーのカウンセリングを必要としない人が多いのかもしれないですね。
平石クリニックの電話担当者の特徴
「電話での対応が丁寧だった」――実際に平石クリニックに相談した妊婦さんからは、そんな声が多く寄せられています。
不安や疑問を抱えた妊婦さんにとって、最初の窓口となる電話対応はとても大切なポイントです。
そこで今回は、平石クリニックの電話担当者がどのような体制で対応しているのか、その特徴を詳しく紹介します。
研修体制や対応の質、安心感を重視した配慮など、他施設とはひと味違う工夫が見えてきました。
電話の受付時間が長い
平石クリニックの電話対応時間は、朝9時から夜10時までと非常に長めに設定されています。
日中しか電話相談ができない施設も多いので、仕事や家庭の都合で夕方以降しか時間が取れない人にとっては、とてもありがたい対応ですね。



30分以上話す方も1日3人以上います。ふつうのクリニックはできないです。
寄り添って話を聞くために長く時間をとっています。
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今回話を聞かせてくれた担当者の方も、22時過ぎまで妊婦さんと話をされて、23時過ぎに自宅に着くこともあるそうです。
知識量・対応力がすごい
平石クリニックの口コミで予約時の電話相談が非常に丁寧と評判がいいです。



13週でNIPTを受けました。
予約時の電話相談では非常に丁寧に対応して頂きました。
引用:googlemap



1週間で結果が来て早かった。 電話、メールも対応が丁寧で分かりやすかった。
引用:googlemap
私が妊婦さんのふりをして電話したときも、それぞれのプランの違いについてわかりやすく、また「すぐにプランを決めなくても大丈夫ですよ」と焦る気持ちもていねいに汲み取っていただけました。
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電話担当者は特別な研修を受けているのでしょうか?



電話対応のスタッフは、研修やロールプレイングを受けます。
また、不定期ではありますが勉強会も実施されており、必要な知識をしっかりと身につけたスタッフのみ電話担当になれます。
平石クリニックの電話担当者は誰でも担当できるわけではなく、一定の基準を満たしたスタッフに限定されています。
知識や対応力など、妊婦さんの不安に丁寧に寄り添えるよう、水準の高い人材を選んで配置しているのが特徴です。
電話対応で気をつけていることは?
電話担当者に、妊婦さんとお話しする際に気をつけていることを伺いました。



妊婦さんの不安な気持ちに寄り添い、ていねいに対応することを大切にしています。『このプランがおすすめです』と決めつけるのではなく、ご本人にとってどのプランが合っているのかを一緒に考えられるよう、わかりやすくご説明しています。
平石クリニックでは、A・B・Cの3種類の検査プランを用意しているため、「どれを選べばいいのか迷う」という妊婦さんは多いです。
平石クリニックの利益的には最も高額なCプラン(微小欠失)を勧めた方が会社のためにいいですが、平石クリニックでは特定のプランを強く勧めることはしません。
- 妊婦さんご本人やご夫婦の選択を尊重すること
- 不安な気持ちに寄り添い、丁寧に対応すること
- 正しい情報を、正確にわかりやすく伝えること
検査プランを選ぶ上で何より大切なのは、それぞれのメリットとデメリットを正しく理解すること。
そして、それを見極めるうえで欠かせないのが、検査の精度に関する正確な情報です。
基本検査以外のNIPTの検査精度は高いのか
A:基本 198,000円(税込) | B:全染色体 231,000円(税込) | C:微小欠失 253,000円(税込) | |
---|---|---|---|
13,18,21トリソミー | |||
性染色体 性別判定 | |||
1〜22トリソミー | |||
微小欠失 | |||
最短 | 2日 | 2日 | 4日 |
平均 | 4日 | 4日 | 6日 |
最長 | 6日 | 6日 | 12日 |
13・18・21トリソミーを対象とする「基本検査」以外のNIPT(全染色体や微小欠失など)は、やっても問題がないのでしょうか?
今回は、平石クリニックの担当者に、基本検査以外の検査精度に関する実例や見解を伺いました。
検査の信頼性について、検討中の妊婦さんが安心して判断できるよう、できるだけ具体的にお届けします。
基本検査の陰性的中率は高い
平石クリニックのホームページでも13,18,21トリソミーの陽性的中率(陽性が正しい確率)、陰性的中率(陰性が正しい確率)についてはホームページにのっていました。


基本検査は陰性の場合は99.99%以上の正確性で高いとわかります。
陽性の場合は疾患に関わらず90%以上の確率で正しく、これは認証施設より高くて驚きました。
ちなみに認証施設の陽性的中率(陽性だった場合の正しさ)は21トリソミーで97.3%と高いですが、13トリソミーでは54.3%と低くなります。
参考:基本検査(13,18,21トリソミー)で陽性だった人の検査精度(陽性的中率)
参考データ:出生前検査認証制度等運営委員会
基本検査以外の検査精度
基本検査以外の疾患については書かれていなかったので、平石クリニックのそれぞれの検査精度について、担当者に質問しました。
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基本検査以外の検査精度は高いのでしょうか?



他の染色体や微小欠失の陰性的中率は基本検査と同じです。
すべての染色体・微小欠失の陰性的中率は99.99%と高く、陰性の結果なら安心できることがわかりました。
年齢による差や疾患の発生頻度の低さも影響し、陽性的中率は具体的な数値データを示すのは難しいとのことでしたが、全染色体検査に関しては、陽性的中率は50%程度と言われているそうです。
検査精度についてどんな点に気をつけて説明しているのか
NIPTの検査精度については、普段あまり“遺伝”になじみのない人にとって、理解しづらいと感じることも多いです。
そこで、平石クリニックが、検査精度を説明する際にどんな点に気をつけているのかを質問しました。
- 検査精度は100%ではないこと
- 陽性の場合は羊水検査を受ける必要があること
陽性的中率は妊婦さんにとくにしっかり説明したいです。21トリソミーの陽性的中率は98%と高いですが、2%でも羊水検査を受けた方がいいという結論は絶対変わりません。
これが80%になっても、羊水検査を受けた方がいいという結論は変わりません。
つまり、陽性の的中率に重きをおいても意味がないと話します。
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NIPTはいのちに関わる大切な検査です。陰性の場合の検査精度は高いので羊水検査を受けなくても安心できますが、陽性の場合は羊水検査で確認することが大切です。
偽陽性が多いと羊水検査も増えるのは問題はないのか
偽陽性が多い検査は羊水検査が増える懸念もあり、平石クリニックの考えを聞きました。



もちろん、偽陽性は少ないに越したことはないと思っています。ただ、偽陽性が気になるからといって全ての方に“基本検査だけで十分”とは言い切れません。
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偽陽性が少ない方がいいなら基本検査以外はしないほうがいいのではないでしょうか?



全染色体や微小欠失の検査は、陰性の結果が出ることで安心できる方も多くいらっしゃいます。
そのため私たちは、“知る権利”を尊重しつつ、それぞれの検査精度の違いをしっかり説明したうえで、妊婦さんご自身に選んでいただけるよう心がけています
たとえば、偽陽性の不安を避けたい人には基本検査を、反対に“たとえ偽陽性の可能性があっても、より広く安心したい”という人には全染色体検査や微小欠失検査を選ぶ人が多いとのことでした。
また、実際にこれまでの検査の中で、基本検査以外のプラン(全染色体・微小欠失)で陽性となり、羊水検査によって確定診断がついたケースも確認されています。
その数は数万人規模のうち2例とごく少数ではありますが、「確かに陽性だった人がいた」という事実があることも、検査を選ぶ上で知っておきたいポイントです。
「妊婦のふり」に続く第2弾は、運営者としての本音取材!
実は平石クリニックには以前、妊婦さんのふりをして電話相談をしたことがあります。


すごく丁寧に疑問に答えてもらったのですが、今回は身分を明かして遺伝カウンセラーとして根掘り葉掘り質問しました。
提携院は美容外科や皮膚科が多いけど安心できるのか?
NIPTはいのちの選択につながる大事な検査です。
そのため、美容外科や皮膚科と提携している認証外施設でNIPTを受けてもいいのか疑問の声もあります。
そこで、提携院の教育体制に関して平石クリニックに質問しました。
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提携院に美容外科が多いですが、特別な教育体制などあるのでしょうか?



研修はありますが、提携院はあくまで採血する場所です。
平石クリニックでは、NIPTに関する疑問や不安があれば、認定遺伝カウンセラーによる無料の電話相談を受けることができます。
そのため、提携院は主に「採血を行う場所」として利用するイメージがわかりやすいかもしれません。
認証施設でも、産婦人科で説明して採血は検査室で行う病院は珍しくないです。
検査室のスタッフに「NIPTの相談にのって」と言っても回答が難しいのは想像できますね。
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疑問や不安なことは提携院に行く前に電話相談がおすすめです。
美容外科が多いのは妊婦さんとの相性がいいから
原則として、産婦人科とは平石クリニックは提携できません。
なぜなら学会が基本検査以外の検査を禁止しているため、産婦人科と提携すると13,18,21番以外の染色体や微小欠失を調べられなくなるからです。
では、なぜ美容外科や皮膚科と提携するのか、率直に質問しました。
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どうして提携院は美容外科や皮膚科が多いのでしょうか?



美容外科や皮膚科は妊婦さんと相性がいいんです。
内科クリニックは待合室が1カ所しかないことが多く、風邪など感染症の患者さんも多く来院します。
そのため、感染リスクを避けたい妊婦さんにとっては、できるだけ距離を置きたい場所でもあります。
一方で、美容外科・皮膚科などのクリニックは、来院者の健康状態も比較的安定し、基本的に病気の人は来ないです。
さらに、駅から近くアクセスが良い、プライバシーを重視して個室が多く設計されている施設も多いため、提携院として多く選ばれています。
こうした理由から、平石クリニックでは“安心して通える場所”として、美容外科や皮膚科クリニックとの提携を積極的に行っているとのことでした。
- 感染リスクを避けられる
- プライバシーに配慮されている
- アクセスが良い
羊水検査は受けている?
平石クリニックで陽性だった人がどれくらいい羊水検査を受けているか質問しました。



7割くらいの方が羊水検査を受けています。
NIPTが陽性の人が100%羊水検査をするわけではないんだ…と不安な気持ちになりましたが、全員が羊水検査を受けていないのには主に下記の理由があります。
- 流産した
- 羊水検査をせずに産むことを決めた
- 羊水検査を受けているが平石クリニックに報告していない
認証施設の報告でも、NIPTで陽性だった1,825人のうち289人(15.8%)の人は羊水検査を受けていません。
つまり、認証施設の羊水検査の受検率は84.2%になります。
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平石クリニックでNIPTを受けた妊婦さんの羊水検査を受ける確率が特別低いわけではないんですね。
この記事を読んでいる妊婦さんに絶対覚えていてほしいのが、NIPTが陽性の場合は偽陽性(本当が健康な赤ちゃん)の可能性があるため、産むかどうか迷っている場合は必ず羊水検査を受けるということです。
産むと決めている人は羊水検査は流産のリスクがあるため出産後に改めて検査でも遅くないです。
また、平石クリニックでは羊水検査を受けやすいように費用の全額保証をしてくれます。
もちろんNIPTで陽性と言われて不安な気持ちはあると思います。そんなときはぜひ認定遺伝カウンセラーに相談してください。
どうしたらいいのか絶対相談にのってくれます。
NIPT陽性で羊水検査を受けない理由にそのまま検査をせずに中絶した、がないことを祈っています。
NIPTを受けるか迷っている妊婦さんへ平石クリニックからのメッセージ



迷うなら受けた方がいい人です。NIPTは不安を軽くするための検査で、もちろんNIPTは費用も高額なので悩まれると思いますが、少しでも不安や気になる点があるならお気軽にお電話いただけたらゆっくりご相談にのらせていただきます。
「受けたほうがいいのかな…」と迷っている時点で、何かしら気になっていることや不安を感じている証拠です。
NIPTを受けなくても、「話すことで気持ちが整理できた」と言われる妊婦さんご夫婦をカウンセリングの現場で何度も見てきました。
悩んでいる時点で、もう相談する価値はあります。
まとめ|取材を終えて感じたこと
取材前は、正直なところ「認証外施設である平石クリニックは本当に大丈夫なのか?」という不安がありました。
特に、美容外科などの提携院で検査を行うことに対して、
「本当に正確な検査ができるの?」「妊婦さんへの説明やサポートは十分なの?」と疑問をもっていました。
しかし実際にお話を伺ってみると、検査体制や対応の質、遺伝カウンセラーの関与など、多くの不安を払拭できる仕組みが整っていました。
検査プランごとの精度の違いはありますが、最も大切なのは、「自分たちがどの情報まで知って安心したいのか」という視点で選ぶことです。
NIPTは、検査を受けるだけでなく“どう受け止めるか”までを含めて考える検査だということを、あらためて実感しました。
少しでもNIPTについて疑問がある人は、平石クリニックに相談してみてください。
\ 最短2日で安心できる /


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